宅建落ち太
「俺は、宅建試験に合格して不動産屋でエリート街道まっしぐらしていくつもだった。その為に勉強も頑張った。学生の時より頑張った。友人や家族にも宅建に受かってなんでも奢ってやるとでかい口をたたいた・・・」
なのに
O☆C☆H☆I☆T☆A
宅建落ちたはなし
落ちた・・・
なせだ
試験の当日はめっちゃ調子が良かった
前日は万全にするために夜９時には寝た。
そして朝は７時に目覚めた
１０時間ばっちり睡眠をとった
こんなに寝たのは小学生以来だろう
朝一のトイレも快調だった
朝ごはんは、いつも料理なんてしないのに絶好調すぎて
俺特製の宅建合格丼を作った。
これがめちゃうまで更に調子が出た
もう合格するしかないだろ！
牛乳をコップに大量に入れて一気飲みした。
いける・・
試験は戦闘だ
俺の戦闘服はお気に入りのスーツだ
宅建試験に着ていく服の指定なんてないが
俺はこのお気に入りのスーツで戦う
この日のために、スーツもクリーニングしておいた。
普段なら３００円ぐらいの安いクリーニングをする
でも宅建合格のためにスーツに付着した邪気を払いたかった
だからクリーニング代に５０００円支払った
５０００円でクリーニングしたスーツはまるでスーパーサイヤ人のごとく光っているように見えた
その日の天気は快晴だった
１０月の下旬にさしかかろうとしている中
暑くもなく
寒くもなく
快適だった
更に調子が上がっていく
会場へ向かう経路
俺の家から最寄り駅までは原チャで向かう
だいたい１０分ぐらいだ
でもこの日は５分で着いた
なぜなら
俺の家から駅までの間にある信号に１つも捕まらなかったからだ
俺は思った
「絶対に受かった」
ツキは俺にある！
そして電車に乗って会場へ向かう
座ることが滅多にできない電車のはずだが
この日は充分に座れる席があった
座れたおかげで会場へ向かう電車ライフは充実した
また俺は思った「絶対に受かった」
会場の最寄り駅に着いたらコンビニで昼飯を買った
ツナマヨとエビマヨのおにぎりだ
コンビニから会場へ向かう道で全部食べ切った
試験会場には受験生が大量発生していた
こんなに受験する奴がいるのかよ
試験開始の３０分前に着席することができた。
俺の席は窓際の一番後ろの席だった
学園もののアニメの主人公座っている一番いい席だ
この場所からは部屋全体を見渡すことができる
もはやこの部屋は俺が支配したも同然である
俺の前の席にはつやつや黒髪ストレートの女が座っていた
後ろからだと顔は見えないが美女に違いない
見ているだけで癒された
やはり今日の俺はツイている
俺以外のやつらはみんな私服だった
俺は５０００円のクリーニングをしたスーツを着ている
他のとは格が違う
着席して間もなくして説明がはじまった
少し落ち着いたタイミングで問題用紙が配られた
完璧すぎる
緊張は無かった
もう受かったも同然な俺は余裕でえんぴつを回していた
そうこうしている間に試験が開始された
俺は１問目から順番に解いていくスタイルだ
権利関係
法令上の制限
宅建業法
税法
免除科目は免除だ
驚くほどすらすら解くことができた
どの問題も２択で迷うこともなかった
試験中たまに前の席のおそらく美女であろう女の後ろ姿を見て心を癒した
２時間ある試験なのに余裕の１時間で全問解くことができた
俺は見直しはしなかった
なぜなら絶対的に正解している自信があったからだ
こんなに自信があったのは小学校１年の時にはじめてやったテストで１００点を取った時以来だ
目の前ではおそらく美女であろう女が必死そうに問題を解いていた
残りの１時間は睡眠をとることにした
今日はテストに備えて１０時間寝たはずなのによく眠る事ができた
その時みた夢はよく覚えている
俺の好きなグラビアアイドルと一緒にオシャレなカフェでマリトッツォをテイクアウトする夢だった
最高だった
試験終了の３分前に起きることができた
よだれで問題用紙が汚れていた
残りの３分でよだれを拭いてきっちりと試験終了の合図がなされた
解答用紙は試験官が1枚ずつ回収するスタイルだった
もう帰ってもいいのだが
前の席の美女の顔を見たかったから席を立たなかった
彼女が席を立ってちらっと後ろを見る瞬間があった
俺は顔をみて衝撃をうけた
まさかの
男だった
まじか・・・
髪の毛だけ見たらもはやＪＫと言いはっても通用する髪だ
俺はあまりの衝撃で５分ほど席を立つことができなかった
詐欺だ・・・
しかしそんなことは気にしない
俺は間違いなく宅建試験に受かっている自信があったからだ
試験から開放されたその日はツレを呼んでぱーっと焼肉にいくことにした
ビールを飲みながらツレたちには自慢をした
来年から国家試験に合格して宅建士デビューを果たしたのだと
その日の焼肉の支払いはすべて俺が出した
宅建士になれば給料も上がるから余裕だから
それから合格発表までの１か月半
俺は家族や兄弟、会社の同僚などなどに宅建に受かった宣言をして余裕をぶちかましていた
もちろんだが答え合わせはしなかった
休日は試験勉強の期間我慢していたゲームを４８時間寝ずにプレイした
ずっと欲しかったＳＵＶの新車もローンを組んで買った
全て順調だった
俺の人生の中で一番絶頂だった
そして迎えた試験の合格発表日
日付が変わったらネットで発表されるらしいが
俺は寝落ちしてしまってすぐには確認できなかった
朝起きて確認しようと思ったが
まずは、腹ごしらえだ
宅建試験の当日に食べた合格丼だ
われながら美味くできた
朝一から腹いっぱいになったところで合格発表を確認することにした
合格発表のページは合格者の番号が羅列していた
自分の番号を確認して画面と見比べる
・・・
一通り見なおしたが
なかった
もう一回見直す
・・・
なかった
外は雨が強く降っているらしく雨の音だけが部屋に聞こえている・・・
もしかしたら掲載の間違いをしているのではないかと
合格発表のサイトを隅々まで目を配った
でもそんなお知らせはなかった
まじか
宅建 落ちた のか
その時間以降
俺は何も考えることができなくなった
完璧だったはずだ
前日の睡眠１０時間
当日は信号に捕まる事がなく駅まで行けた
電車にだって座ることができた
５０００円のクリーニングをしたスーツも着ていた
なのになぜだ
勉強は７月からはじめた
本屋で買った受かるぜ宅建の参考書だ
出来る限り毎日その本を読むようにした
ウマ娘のスマホゲームをやりながら読んでいることもあったが
一応毎日読んでやっていた
この参考書が悪いのか・・・
分からん
なぜ落ちたのか
その日以降、会社では上司の風当たりがキツくなったように思える
それに
他にも試験を受けている奴がいて、まさかのそいつは受かっていたらしい
急に仕事がしにくくなった
その日以降俺の売り上げ成績は急落
給料も減り始めた
俺は職場に居づらくなって辞めることにした。
無職になってしまってはローンで買ったＳＵＶの支払いがキツイ
俺は泣く泣くせっかく買った新車を売ることにした。
何が悪かったのだろう
スーツのクリーニングを１００００円にすればよかったのか？
未だにわからないままだ
と言いつつも本当はうっすらと分かっていた
全然勉強してなかったせいだ
もしまた宅建試験に挑む機会があるなら
今度はもっと時間をかけて勉強をしよう
勉強のやり方が分からないけど、
勉強のやり方も調べて
ちゃんと勉強しよう
そう思うのであった
おわり
to be continued......?????
評判が良かったらストーリーものやりますｗ
宅建試験のリベンジをされるかたはこの記事も参考にして下さい。
>>宅建試験に不合格だった７つの理由、リベンジのための心得４選
不合格を防ぐために
宅建の勉強はしっかりやっておきましょう！
今回の場合本人は勉強をしたと思っているみたいですが
全然勉強できてないから落ちたのです。
宅建試験に落ちる人の全員がほぼこれです。
残り１点で落ちてしまった人でも、その１点を取る勉強をしていなかったのが原因！
独学だと自分がしっかり勉強できているのかどうかも判断できません。
宅建試験は１回合格すれば一生有効の国家資格です！
自己流でケチって何回も落ちるより
有料でも本気で勉強して１回で終わらせた方が断然にコスパ良いと思います！
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超おすすめなので一度↓の記事も読んでいただいて通信学習も検討してみて下さい！
